受験生にはちょうどよい難易度の文だが、
日記形式の部分は出題に使いにくいかな。
とはいえ、えぇっ、そうなの!って思う
箇所もあって思わぬ知識がえられるかも。
例えば、七夕について書いたくだりとか。
もともと七夕の短冊には、文字や習字や文章の上達を願う言葉を書く習慣があったそうです。(本文より)
だから7月は文月という説すらあるとか。
欲しい物書いて吊るすだけじゃないのな。
あと、文を書く際の心構えも参考になる。
主人公が文章作法のバイブルを引用する
部分には特に注目しておきたいだろうな。
終盤の主人公の気づきってのも見どころ。
俺のブックレビュー(一部)はこんなだ。
文芸部部長の中2女子が主人公。作家にあこがれる彼女が、あえて男になりきった体裁でささやかな日常を記していくという形式の小説です。トラブルに巻き込まれた主人公が「含まれていない悪意を勝手に感じる人というのは、いるものなのだ」と実感する場面が心に残りました。