中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

学びもあって楽しい一冊『保健室経由、かねやま本館。』(松素 めぐり)

『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』『14歳日和』

 

これら頻出作品に共通するのは講談社児童文学新人賞を受賞してることだ。

上記2作品の翌年は『保健室経由、かねやま本館。』が獲ってるようだ。

 

この本は、人気者だった少女が中学で孤立させられるが、

謎めいた第二保健室の助けでどうにか立ち直るって作品だ。 

 

学校に行くのが辛くなる描写なんかは、真に迫ってんだよな。

 

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『保健室経由、かねやま本館。』(松素めぐり/講談社

 

ま、傷ついた心を癒し、さらに強くするための知恵が詰まってて、

やたらと勉強になるのに説教臭くないってのがこの本の凄いところだ。

 

主人公が不思議な世界に入り込むようなくだりのある作品ではあるんだが、

ファンタジー要素があれば入試に出にくいかというとそうでもねぇ。

『コンビニたそがれ堂』なんかも以下の学校で出てるからよ。

 

東京学芸大学附属世田谷 青山学院 函館ラ・サール

 

となりゃ『保健室経由、かねやま本館。』も要チェック、かもな?

 

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