生徒、親、先生といった具合に主人公が切り替わる作品だ。
2年生への先生の暴言がきっかけで起こる騒動を描いてるぜ。
今年、駒場東邦中 で出たのは、被害児童の母親目線のパートだ。
国語の出題は、漢字から論述までこの作品の中からしか出てないぜ。
やっぱし、立場が違えば正しさの定義ってのも変わるよな。
前半部分では子ども同士も意見がかみ合わない感じなんだが、
ラストにかけては力を合わせて大人を驚かせてくんだわ。
先生に直接言っても、PTAもダメだった。だったらオレたちでどうにかするしかないんだ。(本文より)
正しさとは何か?学校は誰のものか?
考えるきっかけになりそうな本だと思うぜ。
工藤純子は低・中学年向けの作品が多かったが、
この作品は11歳以上でないと歯が立たないだろうな。
俺の真面目レビューは”読書メーター”の方に上げといたぜ!