「人が自分の弱い心と闘っているときに、それを笑っていいはずがないじゃない」(本文より)
たまに入試に出る作家の10月の新作だ。
絶対の正しさなんてないと教えてくれる
作品なんだが、平易で読みやすいだろう。
前半は人間関係の不協和音がギッシギシ。
けど後半には響き合ってくような感じだ。
素材になりそうな箇所はさほど多くない。
俺のレビューの書き出しはこんなですわ。
犬猫禁止のマンションに住む小5女子が主人公。こっそり犬連れで引っ越してきた少年に出会った彼女が、一緒に引き取り先を探すうちに、いつしか大人のトラブルに首を突っ込んでいくようになります。