中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

抑圧と混乱のさなかで『尊敬する人はいません(今のところ)』(中山 聖子)

「その人たちは僕じゃない」(本文より、他人を引き合いに諭そうとする親に対して少年が放った言葉)

 

まれに出題される作家の10月の作品だ。

 

母と暮らす普通の少女と優等生然とした

少年の視点で子どもの抱えるモヤモヤを

思い切ったストーリーで露わにしてくよ。

 

ときに生易しくない現実を活写していて

児童書らしからぬ瞬間もあって面白いわ。

 

以下は俺が書いた感想からの一部抜粋だ。

 

子どもたちの感情の発露が圧巻!親たちの反応には虚を突かれた感もありました。少女の割り切れない感情への気づき、少年の不完全さへの気づき、どちらも大切ですね。大人の私にも心地よい読書体験になりましたよ。

 

『尊敬する人はいません(今のところ)』感想・レビュー

 

少年は中学受験生(2023/10発売)