「その人たちは僕じゃない」(本文より、他人を引き合いに諭そうとする親に対して少年が放った言葉)
まれに出題される作家の10月の作品だ。
母と暮らす普通の少女と優等生然とした
少年の視点で子どもの抱えるモヤモヤを
思い切ったストーリーで露わにしてくよ。
ときに生易しくない現実を活写していて
児童書らしからぬ瞬間もあって面白いわ。
以下は俺が書いた感想からの一部抜粋だ。
子どもたちの感情の発露が圧巻!親たちの反応には虚を突かれた感もありました。少女の割り切れない感情への気づき、少年の不完全さへの気づき、どちらも大切ですね。大人の私にも心地よい読書体験になりましたよ。