中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

失ったものの重さ『天国にたまねぎはない』(久米 絵美里)

どんなに孤立しても、ネットで必死に探せば、世界のどっかには絶対、似た孤独を分かち合えるやつがいる。(本文より)

 

まれに入試に出る作家の7月の新作だよ。

 

いきなり天国にたまねぎを密輸なんつう

ぶっ飛んだネタが出てきて焦るんだけど

読み進めると深~い事情がわかるんだわ。

 

そのワケを書くと台無しなんで黙っとく。

 

問題文に使うのは難しいかもしれないが

従兄の両親のところに乗り込む14章は

微妙にいけそうな部分もあった印象だわ。

 

発達障害もサブテーマで読み応えは十分

俺のレビューの概要パートはこんなだよ。

 

主人公は優柔不断な中学二年生。

慕っていた従兄の死をきっかけに、奇妙な体験をするようになった彼が、更新されるはずのないSNSの謎を追うなかで、驚きの真実に行きあたります。

言葉屋シリーズの著者だけあって、惹かれる言いまわしがてんこ盛りでしたよ。

 

『天国にたまねぎはない』感想・レビュー

 

第一印象とは全然違うストーリー展開(2024/7発売)

 

凡人のなにが悪いんだよ。月面探査機乗るより、豪華客船乗るより、地道な徒歩系がいちばん足腰鍛えられんだよ。(本文より)