どんなに孤立しても、ネットで必死に探せば、世界のどっかには絶対、似た孤独を分かち合えるやつがいる。(本文より)
まれに入試に出る作家の7月の新作だよ。
いきなり天国にたまねぎを密輸なんつう
ぶっ飛んだネタが出てきて焦るんだけど
読み進めると深~い事情がわかるんだわ。
そのワケを書くと台無しなんで黙っとく。
問題文に使うのは難しいかもしれないが
従兄の両親のところに乗り込む14章は
微妙にいけそうな部分もあった印象だわ。
発達障害もサブテーマで読み応えは十分。
俺のレビューの概要パートはこんなだよ。
主人公は優柔不断な中学二年生。
慕っていた従兄の死をきっかけに、奇妙な体験をするようになった彼が、更新されるはずのないSNSの謎を追うなかで、驚きの真実に行きあたります。
言葉屋シリーズの著者だけあって、惹かれる言いまわしがてんこ盛りでしたよ。
凡人のなにが悪いんだよ。月面探査機乗るより、豪華客船乗るより、地道な徒歩系がいちばん足腰鍛えられんだよ。(本文より)