うちはね、お客さんの心を夕凪みたいに穏やかにする「心の安全地帯」でありたいの。(本文より)
開成で出題実績のある作家の来週出る本。
江戸前寿司屋を舞台にした家族小説だよ。
この先生って人情を描くのがうまいわ~。
読めばかならず心を持っていかれるから。
今作では、普段ゆるふわなキャラだけど
仕事にこだわりを持つ腕利き寿司職人や
彼女を見まもる半隠居の先代だけでなく
看板娘や常連さんに至るまで魅力が十分。
もっと言えばチョイ役の柔道部の先輩や
小6の男子に至るまで人物像がくっきり。
ストーリーも映像が脳裏に浮かびやすい。
まぁ、小学生にはちょっと難しいけどな。
俺のレビューの真ん中あたりこんな感じ。
描かれているのは腕利きの女大将がいる江戸前寿司屋で繰り広げられる人間模様。
ゆる~い空気を纏うけど、仕事にこだわりがある二代目が、あったかい仲間たちとともに幸せとおいしさを届けてくれます。
“訪れる人の心を穏やかに”という心からの願いが尊いですね。
どの章も好きなのですが、とりわけ家族とは何か、しみじみと考えさせられる最終章がイイ!

ことぶきを司るって書いて寿司だ。だからお祝いは縁起をかついで絶対に寿司屋でやるんだ。(本文より)