中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

桜蔭中 で出題『あの子がにがて』(森 絵都)

森絵都は頻出作家だが『あしたのことば』がもう出てくるとは驚きだぜ。

11月発売の短編集だし、小6教科書に載ってる『帰り道』以外は

どうも未発表の作品のようなんだが・・・?

 

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『あしたのことば』所収の短編『あの子がにがて』(森 絵都/小峰書店

 

 桜蔭 で出たのは全編が関西弁という『あの子がにがて』だ。

ちょとだけ要約してみるぜ。

 

主人公はクラスにどうしても合わない子がいるという小5女子。

その子が彼女のグループにくると、なぜだか気まずくなる。

モヤモヤを引きずる主人公に、塾仲間がヒントをくれた。

 

ときには見切ってしまえば?ってのは児童書には珍しい解決だな。

確かに、無駄に苦しみ続けるよりはいいのかもしれないけどな。

 

ただ、気持ちに名前を付けると心が軽くなるっていうのは、

俺なんかにはちょっと納得いかなかったぜ。

 

ま、ほかの短編も全て平易で読みやすいうえに、

言葉の持つ特別な輝きや怖さってのをたっぷり教えてくれるからよ。

どこの学校で出てもおかしくない感じだぜ。

 

今後『クラスメイツ』ばりにバンバン出題されるかもな?

 

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