中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

誰かのためにペンを取れ『鳥と港』(佐原 ひかり)

学校に行かなくてもどうにでも生きていけるけれど、楽な道じゃない。才覚があってもなくてもね。(本文より)

 

5月に発売された一般文芸カテゴリの本。

 

素材文適性が特段高いわけでもないけど

わりと書店で目立ってたので紹介するよ。

作問者が見つけられるかも重要だからな。

 

社会に出てくじけそうになってた女性が

10代後半の少年と出会い関わるうちに

自分の強みを活かす道に目覚めていく話

 

自己肯定感がボロッボロだった主人公が

息を吹き返していく流れが爽快な作品だ。

 

本筋じゃないけど学校のキツさを描いた

パートにはおどろきと共感があったよ~。

 

例の難易度分類で難しいになるこの本の

俺がしたためたレビューの一部がこれだ。

 

何でもない手紙にどうしてこんなに心が動くんだろう?って不思議になる場面が一度ならずありました。

これが優しく紡がれた物語の力なのですね。

大切なのは強みを知ること。

活かすこと。

 

『鳥と港』感想・レビュー

 

高2男子のなにもかもが凄い!(2024/5発売)

 

知らない誰かにしか、打ち明けられない思いがある。やわらかな部分をさらせない人もいる。(本文より)