中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ダイエットの仇敵『うまいダッツ』(坂木 司)

上品な味は、地味な味と紙一重。派手じゃないけど、余韻が深いのだ。(本文より)

 

まれに入試に出る作家の3月の新作だよ。

 

オタクな高校生4人組が地味な文化部で

友情を芽生えさせ深めていくストーリー。

 

ちょっとした事件に巻き込まれてみたり

人助けをしてみたりという日常のなかに

ほっこり癒される瞬間があるのがいいよ。

 

登場するお菓子はどれも魅力がありすぎ。

つられて無性に食べたくなってヤバすぎ。

 

国語素材には各短編の終盤にある会話が

主体になるパートがちょっといいかも?

最初の話でいえば危険生物のあたりとか。

 

文章の難易度はやや難といったところだ。

またマイレビューの一部を置いておくよ。

 

お菓子やお菓子メーカーへのリスペクトが凄い!

高校生の楽しく、ゆるく、おいしい部活動を描いた作品です。

スタバではホットコーヒーを頼んだときだけマグカップでの提供が可能だとか、コンビニで売ってるチロルチョコはサイズが大きいなど、どこかで使えそうなミニ知識が得られるのも魅力ですね。

肩の凝らない読書でニンマリ&ハッピーになれる一冊なのですが、難点(?)は例のモノたちを無性に食べたくなること!

 

『うまいダッツ』感想・レビュー

 

熱血の対極にあるけど、友情は熱い(2024/3発売)

 

誰かの「好き」を馬鹿にして、下に見て。それで何が満たされるのか。(本文より)