中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

人生を無駄にするな!『正しき地図の裏側より』(逢崎 遊)

努力の仕方を間違えていると言われればそれまでなのだけど、そこに追い討ちを掛けられると流石にキツかった。(本文より)

 

今年2月発売の小説すばる新人賞受賞作

 

物語のスタートからして不穏な感じだし

小学生には見せられないかもしれないが

少なくとも性的にヤバいシーンはないな。

 

で、予想外に得るもののある本だったわ。

 

少年がホームレスになるまでの辛酸とか

その後の苦しい日々は想像を軽々超える

 

けど彼の心の根っこに優しさと誠実さが

消えずにくすぶってて読む手が止まらん。

 

未知の暮らしを身近に感じさせる物語

俺っちの世界を確かに広げてくれたわ~。

 

出題候補というより多様性を知る一環で

中学生以上に読んで欲しい作品になるな。

 

一応、マイレビューを少し持ってきたよ。

 

過酷な家庭環境で忍耐を重ねていた少年が、ついには限界を超え、暴発し、悲惨な逃亡生活に身を落としていく物語。

不器用すぎる主人公らの歩みから、“人生を無駄にするな!”という読者への強烈なメッセージを感じました。

同時に、少々道を誤ってもやり直せるのだから、取り返しのつかないことはするな、という意図もくみ取れた気がします。

 

『正しき地図の裏側より』感想・レビュー

 

ホームレスや、日雇い労働者の日常があまりにリアル(2024/2発売)

 

もちろん好きで青春を時給数百円に消化していた訳じゃない。(本文より)