中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

よろこびのレシピ『わたしのカレーな夏休み』(谷口 雅美)

カレーが好きなのはこういうところだ。なにをのせても美味しい。だれとでも仲よくなれる、クラスの人気者みたい。(本文より)


今期紹介本で最も読書感想文によさげな

小説コレじゃないかと思ってるんだが

今回取り上げる作品もその点でいいよ~。


感想文向きの本ってどんな作品かって?

 

長すぎなくて自分の意見が湧き出やすく

生き方に働きかけてくる本だと俺は思う。


かつ楽しく飽きさせないってのも大切だ。


本作では夏休みヒマな少女が大阪に行き

メッチャ個性的な2人の少年と出会って

忘れられない3週間を味わい尽くすよ~。


イベントに向け奮闘する彼らが超アツい。


料理の小技とか現地のソウルフードとか

気持ちが煮詰まったときの対処法だとか

大人視点でも興味深いくだりが多かった。

 

レシピページまであって実用性も抜群だ。


難易度分類は易しい小4でも読めそう

俺のレビューフルバージョンはこれやわ。

 

美味しそうに食べる人って周りに幸せを分けてくれますよね?

主人公がまさにそんな子なんです!

子どもたちの楽しさも目いっぱい伝わってきましたよ。

 

件の少女はカレー大好き5年生。

料理が苦手な彼女が、カレー屋を営む叔父の元で過ごすことになり、現地でできた仲間とともにワクワクし放題の夏を過ごします。

 

力を合わせてメニューを考えたり調理したりするだけでなく、原価をにらみ仕入れの
価格交渉までする逞しさときたら!

こんな食育になる本、なかなかないですよ。

実践したくなる料理のコツやアイデアも山盛り。

 

さっそく私も肉団子カレーに挑戦してみます!

 

小5のおいしすぎる自由研究(2024/7発売)

 

やっぱり美味しいものを食べてる時間が一番好き。(本文より)