中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ドバドバ泣かせようとする『めだか、太平洋を往け』(重松 清)

「最初から比べちゃだめなんだって。別の誰かと比べないとその子のことがわからないのは、おとなのほうが間違ってるんだって」

(心を閉ざす子が珍しく感情を露わにした場面より)

 

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『めだか、太平洋を往け』(重松 清/幻冬舎

 

重松清の新作だが今年は出題ナシっぽいな。

60歳台の元教師が主人公なんで心情とか

入試では扱いづらかったのかも知れないな。 

 

重松作品で今年出題されたのは定番のコレ。 

『バスに乗って』(重松 清) - 中学受験と児童書と (hateblo.jp)

 

『めだか~』は逆転合格で難関中に行った

教え子が大変な思いをするくだりもあるが

基本、震災文学色がとびっきり濃い作品だ。

 

「絆ってなんなんですかね?」ってノリの

『氷柱の声』と併読すると違いが鮮明だわ。

 

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