中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

濃厚な個性に囲まれる『坂の中のまち』(中島 京子)

昨年11月発売の書店で目立っていた本。


ガール・ミーツ・幽霊譚と宣伝してるが

エンタメ寄りではなくなかなか深いよ~。


文豪たちのあゆみや名作文学に登場する

ご当地の坂が登場するシーンにフムフム。


ほっこりできるエピソードが多い一方で

キリシタン弾圧の過酷さにはマジ震えた。


素材文適性があるかも知れないシーンは

祖母と盟友の距離が近づく電車賃パート。


あとは大学での面白キャラとのかかわり。

このよしんばさんは本当に楽しい人だよ。

 

ま、たぶんほかにもあるだろうとは思う。


難易度は紹介作品の中では難しいになる。

俺のレビューの序盤だけ以下に付けたよ。

 

主人公は世間知らずな18歳。

大学入学を機に上京した彼女が、坂の上の下宿先で暮らす日々で驚きの体験を重ねる物語です。

坂が好き過ぎるおばさま、面白いわ~。

まさかのエピソードもあってびっくり。

強力なキャラが光りまくっていましたね。

もう一人、よしんばさんの濃厚な個性も楽しい!

確固たる信念のある生き方は主役すら喰いそうな勢いでした。

 

『坂の中のまち』感想・レビュー

 

(2024/11発売)

 

わたしにしてみれば、富山で読んでいた名作の舞台を、自分が日常的に歩くようになったのが新鮮な驚きだった。(本文より)