ぼくは中学ではじめて、なにかに夢中になっている自分を感じた。(本文より)
文芸サークルを描いた先月発売の作品だ。
三人のめっちゃユニークな中学三年生が
勢いで発刊した文芸誌に難癖がつけられ
反発する中で思わぬ過去が明るみになる。
簡単にまとめるとこんなストーリーだが
その中に愉快さと教養が詰まってんのよ。
俺がハッとさせられたのは祖父のくだり。
遠い未来のことを苦悩しなくていいのは
幸福っていう発想が新鮮に感じられたわ。
搦め手で入試面接の突破をねらう少年に
先生が語りかけた直球アドバイスも見事。
本作の難易度は紹介本の中では普通かと。
今日も張り切ってレビューしてみたのよ。
やりたいことに邁進する幸せが伝わってくるストーリーでした。
主人公は国語が得意な少年。
中学でこれといって打ち込むことがなかった彼が、文芸サークルを立ち上げる流れとなり、思わぬトラブルの渦中の人になります。
ノリノリで自信満々だけどズレてる少女が最高!
超優等生の個性もここぞという場面で光りますね~。
迷推理や会の名前を考えるシーン、凄腕の押し売りみたいな暴走など楽しさ溢れる描写も目白押しでした。
かつて太宰の小説すら発禁になったという話は興味深い!
軽妙な文章のなかに文学の奥深さや、人生の尊さが封じ込められた凄い本です。

真の芸術は、憎しみをあおらない。(本文より)