中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

興味の幅を広げてくれる『復活!まぼろしの小瀬菜だいこん』(野泉 マヤ)

伝統野菜っているのはね、ずっと昔から、限られた地域でつくられてきた野菜のことだよ。(本文より)

 

伝統や文化の継承に貢献しそうな作品は

プラスアルファの価値があると俺は思う。

 

今回の紹介作品もそんな一つになるよ~。

 

F1種って言葉、俺は知らなかったけど

世間一般では常識だったりするのかな?

 

スーパーなんかで普通に売ってる野菜は

ほとんどは近年品種改良されたF1種で

昔ながらの地場の品種が伝統野菜らしい。

 

その伝統野菜が危機に瀕してるそうだよ。

 

なぜそれが困ったことになるのかなどは

この作品に触れることで学んでほしいな。

 

対人関係で大切なことなども書いてあり

全国の学校図書館に置いてほしい一冊だ

 

難易度は小4でも読めるだろうレベル感。

以下は俺が書いたレビューの中心部分だ。

 

主人公は一人ぼっちの小学六年生。

母の田舎でめずらしい野菜畑を見つけた彼女が、消滅の危機にあった小瀬菜だいこんとの関わりの中で、さまざまなことを学び、作物とともに育っていく物語です。

なぜ農作物にも多様性が必要なのか教えられました。

いち消費者としても、ありきたりでない野菜に目を向けてみたくなりましたよ。

より良い友人関係に向けた少女の意識改革なども含め、気づきに溢れている一冊ですね。

 

あとがきもイイ(2024/8発売)

 

伝統野菜を守ることは、未来の食べ物を守ること。(本文より)