”アーセナル”はまだ小さいけれど、必要なんだ。今、生きている人たちに絶対に必要な場所だ。そう信じて創ったんだ。(本文より)
わりと入試に出る作家の9月の新作だよ。
高3女子のもとに初恋の君から届く連絡。
それは思わぬ計画への誘いだったんだな。
アーセナルは武器庫って意味なんだって。
メンバーたちは得意なことをフル活用し
苦手なことにも挑戦して乗り越えていく。
困っている人に現実に向き合える武器を、
という理念で事業化に向け邁進していく。
そんな魅力たっぷりのストーリーだった。
起業がテーマのYA小説って珍しいから
子供には得るものが多いんじゃないか?
終盤には手に汗握る展開もあって面白い。
難易度はやや難といったレベル感になる。
下に付けたのはマイレビューの一部だよ。
若者たちの創業に向けた活躍をつぶさに描き上げたストーリーです。
困っている子どもたちの力になりたいという理念、素晴らしいですね。
それをどう稼ぎに結びつけるかというのが一番難しいところだと思いますが、彼らの導き出した答えにはアッと驚かされました。
主人公たちが、苦手なことを前にしても強い気持ちで自分を奮い立たせるさまにも、心を持って行かれましたよ。
諦めなくていいと信じられたら、死なずにすむんだ。(本文より)