中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

出逢いが彩る『温泉小説』(朝比奈 あすか)

ありふれた旅行と違うステップが楽しい

わりと入試に出る作家の4月の作品だよ。


ジャケットはゆったりゆる~い印象だが

主人公達はそれぞれに切実な何かを抱え

旅先での出来事をきっかけに変わってく。


様々な角度から温泉の魅力を伝える上に

生き方のヒントになる気づきもくれるよ


これはなかなかにお得ではないだろうか。


ま、大人向けなので正直チト難しいかな。

恒例のマイレビューはこんな仕上がりス。

 

これ見ちゃったら絶対、温泉に行きたくなるんですけど!

物語がくれる非日常体験が日常の垢を綺麗さっぱり洗い流してくれますね。

 

年代も性別も様々な人物に光が当たりますが、オートファジーについて教えてくれた「初めて一人旅」の話がとくに良かったです。

他の短編でも旅先の出会いが素敵すぎて悶絶することもしばしば。

 

人生をポジティブに振り返ったり、生き方をリフレッシュしたりできるエピソード満載の一冊でした。

 

一方、支配する母や謎多き彼女の話は怖い!

でも面白すぎて目が離せないから困っちゃうのよ。

 

『温泉小説』感想・レビュー

 

(2025/4発売)

 

この人に話を聞いてもらいたい、この人の話を聞きたいと思える女友達が、ひとりでも見つけられれば、人生は最高。(本文より)