自分が幸せになるより、誰かを幸せにできるってすごいことだよ。(本文より)
頻出作家がベストの時期に発売した新刊。
作問選書の佳境に書店で平積みなわけで
多くの先生方が手にしていることだろう。
今作もメチャメチャ心温まる路線だわ~。
母親に愛された記憶がないって主人公が
思わぬ人の助けを受けながら子育てする。
ワンフレーズで言うとこんな話なんだが
そのなかに揺さぶられる要素がたっぷり。
ピンチを越え強くなるさまは素晴らしく
血のつながりを超える愛も心に沁みるよ。
終盤で露わになる主人公の信念には万感。
こんな人になれたらって思わされたな~。
脇役陣にもそういう魅惑のキャラが多め。
素材文適性はそこそこあると思うんだが
どこを使うかは学校によってバラけそう。
難易度の4分類ではやや難に振り分けた。
レビューは中盤だけ以下に置いときマス。
主人公はシングルマザー。
母に愛された記憶がない彼女が、娘とのてんてこまいの日々のなかで、思わぬことに気づき、困難を乗り越えていきます。
見返りを求めない愛と優しさ、最高じゃないですか!
対照的な人物が重石になることで、真心の輝きが一層際立って感じられましたよ。

我が子じゃなくても、家族じゃなくても、いなくなることが耐えられない存在がある。(本文より)