「友だちのためなら、なんだってするよ」わたしはいった。心の底から本気で。(本文より)
さぴあ1月号のブックスコーナー推奨作。
このサピックスの塾内情報誌の選書って
毎度唸らされるから俺もチェックしてる。
本作は胃腸のせいでトイレが近い少女の
苦悩という変わったテーマが扱われるよ。
悲観の淵にいた彼女が得意なことを軸に
仲間を得て前進する力に手を伸ばすんだ。
途中までは何で今月の筆頭推奨作なのか
解らずにいたが終盤に差し掛かって得心。
ベイクオフ参戦の訴求力がもんの凄いの。
あの番組を知ってたら目一杯楽しめるし
知らなくてもバトルの熱は伝わるだろう。
友情や家族愛の熱量もバシバシ響くよ~。
本作品の難易度は普通あたりのレベル感。
以下、共感しすぎた俺のレビューになる。
主人公は内気な中学二年生。
お菓子作りが好きな彼女が特技を生かして、学校の荒波にのまれぬように足掻きます。
誰にも言えない悩みに打ち沈む少女の苦悩が胸に迫りました。
私も似た症状を知っているから余計に刺さったんです。
人には理解されづらいつらさ。
よくぞこれを書いてくれたと、心の底から思いました。
テーマゆえの重さはありますが、物語は終盤にかけて爆発的に面白くなっていきます。
テレビでおなじみのベイクオフの現場に立つドキドキとワクワク、経験を重ね磨かれる主人公の意識、ぜひとも味わってほしいです!

そこでは、いろんな材料を集めてかきまぜることで、何かすばらしいものができ上がる。人生だって同じなのかもしれない。(お菓子作りを描いた本文より)