中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

よくぞ書いてくれた!『チーム・テスならだいじょうぶ』(カービー・ラーソン&クイン・ワイアット)

「友だちのためなら、なんだってするよ」わたしはいった。心の底から本気で。(本文より)


さぴあ1月号のブックスコーナー推奨作。


このサピックスの塾内情報誌の選書って

毎度唸らされるから俺もチェックしてる。


本作は胃腸のせいでトイレが近い少女の

苦悩という変わったテーマが扱われるよ。


悲観の淵にいた彼女が得意なことを軸に

仲間を得て前進する力に手を伸ばすんだ。


途中までは何で今月の筆頭推奨作なのか

解らずにいたが終盤に差し掛かって得心。


ベイクオフ参戦の訴求力がもんの凄いの


あの番組を知ってたら目一杯楽しめるし

知らなくてもバトルの熱は伝わるだろう。


友情や家族愛の熱量もバシバシ響くよ~。


本作品の難易度は普通あたりのレベル感。

以下、共感しすぎた俺のレビューになる。

 

主人公は内気な中学二年生。

お菓子作りが好きな彼女が特技を生かして、学校の荒波にのまれぬように足掻きます。

 

誰にも言えない悩みに打ち沈む少女の苦悩が胸に迫りました。

私も似た症状を知っているから余計に刺さったんです。

 

人には理解されづらいつらさ。

よくぞこれを書いてくれたと、心の底から思いました。

 

テーマゆえの重さはありますが、物語は終盤にかけて爆発的に面白くなっていきます。

テレビでおなじみのベイクオフの現場に立つドキドキとワクワク、経験を重ね磨かれる主人公の意識、ぜひとも味わってほしいです!

 

『チーム・テスならだいじょうぶ』感想・レビュー

 

泣いてる子から視線を外す優しさが沁みる(2025/7発売)

 

そこでは、いろんな材料を集めてかきまぜることで、何かすばらしいものができ上がる。人生だって同じなのかもしれない。(お菓子作りを描いた本文より)