中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

アチラ側との境目に『こだま標本箱』(谷 瑞恵)

どこかでみんな、この世は見えている世界だけじゃないと信じたがっている。(本文より)

 

『神さまのいうとおり』の中に入ってた

短編『猫を配る』が突如入試頻出になり

注目を集めた著者の来月発売される新作。

 

今作も不思議要素が混じるお得意な筋だ。

 

物の怪的なおどろおどろしさとはちがう

謎の裏に隠れた人間臭さが楽しかったよ。

 

どこかミステリっぽい考察が入ってくる

各話のまとめパートはロマンの塊のよう。

 

人の強い思いが生み出すものに要注目だ。

 

シングルマザー視点の話で難度は難しい

以下、前半部分のみだがマイレビューだ。

 

神秘、伝承、そして怪異。

めくるめく不思議ワールドに酔いしれる読書体験でした!

 

見えないものを信じない主人公が、仕事を通じてオカルティックな世界に足を踏み入れるストーリー。

 

超常的な話は正直、苦手なのですが、気付けば夢中でしたよ。

 

奇妙にしか見えなかった謎の裏には、強烈なまでの人々の想いが隠されていましたね。

まるで謎解き探偵のような雇い主に助手として付き添う主人公。

 

彼らによって解き明かされていく血の通った人間の生き様の中に、数えきれない魅力が詰まっていました。

 

書影が出たら差し替えます(10/29頃発売予定)

 

人は、望んだものを見てしまう。現実よりも、自分にとっての真実を見る。(本文より)