中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

犬嫌いさえもらい泣く『ぼくとコテツの最後の3ヵ月』(槻木 こえだ)

今までコテツが、家族みんなを元気づけてくれたように、今はみんなでコテツを支えないといけないよ。(本文より)

 

くまおり純先生の絵も魅力的なこの一冊。

 

生まれたときにはもう家にいたコテツと

家族同然に暮らしてきた少年が描かれる。

 

犬には幼少時トラウマになる経験があり

大学時代には噛まれ苦手意識がある俺が

ストーリーの魅力にすっかりやられたわ

 

正直動物に重点を置いた作品ってあんま

好きじゃないんだがこの作品は良かった

 

やっぱ自分の経験に重ねる部分があると

共感のしやすさが爆上がりするもんだな。

 

素材文適性的には少年の迷いが描かれる

複数のシーンのうち、気持ちが軽くなる

後半の2箇所あたりがあるかもしれない。

 

難易度は普通で小5でも読めそうな感じ。

以下は俺のレビュー全文バージョンだよ。

 

主人公は五年生のサッカー男子。

同じ家で一緒に成長してきた犬の深刻な病に直面した彼が、かけがえのない命の終わりに向き合っていくストーリーです。

 

動物を飼ったことのない私がもらい泣きしました。

気づけば身近で大切な人の看取りに重ねていて・・。

 

「ペットと暮らす家族全員に読んでほしい一冊」と銘打っていますが、この本が刺さる対象はもっと、ず~っと広いでしょう。

 

共感せずにいられなかったのは、変わってしまった”家族”を怖いと感じて、直視できなくなってしまう少年の心情ですね。

そんな彼にかける獣医師のあたたかい言葉には要注目かと。

 

少年の心に刻まれた未来につながる経験。

多くの人に味わってもらいたいです。

 

葛藤と悲嘆、そして決意に涙(2025/8発売)

 

悲しいときは、泣いていい。その気持ちをがまんして閉じ込めてしまうほうが心配です。(本文より)